平成9年2月14日
宝塚市 正司市長殿
長尾台自治会副会長代行
北脇 隆史

 拝啓 時下益々御清栄の事とお喜び申し上げます。
日頃、宝塚市市民のため御高配たまわり、有り難く御礼申し上げます。
さて、平成8年11月20日付、長尾台自治会会長と名乗る方から、宝塚市宛てに文書が送られた様です。しかし、あの文意は、あの方の思い違いに由る物の様であります。
 現在、ふじが丘内で、電気通信共済会によるNTT社員住宅の造成工事が進んでおります。これは、電気通信共済会と、ふじが丘住民の北脇との間で、工事に関する基本協定書が合意され、宝塚市の御指導によるタド周道路巾の6メートルヘの拡大。新旧、ふじが丘住民のために、集会所をNTT住宅地の中に建てて提供する。などの覚書を取り交わし。宝塚市の認可を頂いた工事であります。
 住民に、施工主より、3回、説明会を開いて頂きました。工事協定書・覚書・造成地図などコピーを、ふじが丘の全戸に配布。完全な情報公開をしております。崖の岩盤強度のボーリング調査もしてもらっています。
 工事協定は施工主と、ふじが丘住民の間で取リ文わすものであります。長尾台自治会はあまりにも広域過ぎて、ふじが斤の住民には該当しません。自治会が工事協定を結ばねば成らぬと規定する法律も有りません。長尾台自治会は、NTT住宅工事とは関係有りません。
 長尾台自治会は、宝塚市の御指導により、道路巾を6mに拡大して、認可された外周の車道を、狭く削り。車庫の出口に接して、人身事故の恐れの有る、危険な歩道の設置を、目論むなど、介入して来ております。もし、これによリ将来、人身事故が起れば責任問題に成ります。宝塚市の、車道巾を、6メートルヘ拡大する、立派な御指導と、認可を堅持される事を期待しております。
 なお、先の平成8年11月20日の市当局宛ての文書では、長尾台自治会会長の肩書きが使われております。
 残念ながら、長尾台自治会には、現在、会長代行と副会長代行しか居りません。今年度の会長に立候補した人は、副会長の立候補が無い事を理由に、数日で辞任してしまいました。平成8年5月の総会までに、新年度の会長と副会長の立候補者は有りませんでした。
北脇からの、新会長と新副会長が決まるまで、当分の間。前年度の会長と副会長が、代行する提案が総会で暫定的に承認されました。
 現行の長尾台自治会会則では、同一人が連続して会長には選出できない制度に成っています。5月以後は総会もなく、会則の改正も有りません。宝塚市当局に対し長尾台自治会会長の名称を使用して居られるのは残念な事です。
 先の、宝塚市当局宛ての文に、自治会長の印無き文書や発言は、認めないと言う主旨の文言もありました。まるで、旧ソ連共産党の、言論統制の様なもので、民主主義の下で、言論の自由の保証された日本では通用しません。念のため申し添えておきます。
 宝塚市が、NTT住宅造成工事に関し、現在、与えて居られる認可は、正しい行政処分であると、敬意の念をもって受け止めております。これを堅持なさる様に、御願い申しあげます。

合掌