長尾台自治会公報
平成9年3月
長尾台自治会 副会長代行 総務長 北脇隆史

[1]
行政監査請求や、公文書公開請求をしても、着工した工事は停まリません。

 今も、福祉施設の造成工事は進んでいます。違法か、明白で緊急の危険が在る場合以外。「民事訴訟」も「行政訴訟」も成り立ちません。自治会長は効果の無い事を、次々に持ち出して、住民を誤魔化そうとしています。

[2]
「長尾台2丁目の山を削り、福祉施設を建てる計画を、平成5年から長尾台自治会に説明している。
 平成6年の秋には、議会へ議案提出を前提とした、説明をしている」と福本健康福祉部長が明言しました。

 12月14日(土)、宝塚市の福本建廉福祉部長など宝塚市の関係者と、長尾台自治会との、福祉施設建設に関する、最後の協議がありました。何故、2丁目の住民に知らせて傍聴させなかったのでしょう。2丁目の人に聞きましたが、知らなかったそうです。

(1)
 福本健康福祉部長は、上記の通り明言しました。さらに「昨年4月、自分が部長に着任してから4回協議をした。今日が最後だ」とも言いました。
 突然・宝塚市側の一人が「平成6年11月の時は、藤井さんも出席していた」と言い出しました。藤井会長代行は、「出席してない」と、強く否定しましたが、宝塚市側の人は、「いやいや、私は出席していたから覚えている。藤井さんは確かに出席していた」と言い張りました。二人の発言を、事実の通り報告します。

(2)
 平成8年1月早々、宝塚市は、小野翁旧宅の取リ壊しを始めました。その直後、当時の谷添健康福祉部長や課長達と、自治会と協議をしました。
 当時の自治会副会長の北脇が、「住民の同意も得ずに工事を始めるとは何事か」と抗議しました。宝塚市側は、同席していた平成6年度の自治会総務長(平成5年度副会長)を指差さし、「平成6年11月に、自治会の同意は得てあります」と言い返しました。指差された人は、否定できませんでした。

(3)
 この人は、平成8年11月、工事着工から半年も経った、遅すぎる自治会の住民説明会の席で、「住民の、さしたる反対は無い、と云った」と発言しました。
 自治会が、いくら秘しても、真実を秘す事は出来ません。自治会幹部が、2丁目の山を削り、福祉施設を建設する宝塚市の計画を、住民に公開し。2丁目の住民が反対の署名を集めて市議会に提出し、議員に運動していれば、工事予算の可決は止められたでしょう。
 自治会は住民に、市の造成計画を秘し、地元住民の信頼を裏切りました。山を削れば、2丁目の住民の、生活環境は悪くなり、資産価値は下がります。

[3]
住民よりも行政に追従する自治会。造形芸術大のグランドの犠牲となり、悪条件の福祉施設。

(1)
12月14日、福本部長は、次の通り主張しました。

 *
造形大に貸すグランドの土地は、日当たりが悪い。
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山を削る造成地よリ、造形芸術大に貸すグランド用地は狭い。
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建設する特別養護老人ホームは、廊下が短く、理想的な設計である。

(2)
事実は全く逆です。

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造形大グランドの土地は、冬至の頃でも日当りが良く、北風も当りません。
老人ホームに最適の土地です。
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現地を見ても地形図を見ても、山を削り造成する土地の方が狭い事は明白です。
市側の図では、グランドの東に空地を広く残しています。
造形大が、体育館か校舎を建てる計画でしょう。

(3)
市の青写真によると(市と話合いの席で貰った)。山を削る造成地が狭い為に、老人ホームは、6階建。廊下は短い。部屋の半分近くは北側で、日が当らない。
北風だけが吹き付ける、最悪の設計です。

(4)
昨年、長寿で有名な、公立の特別養護老人ホームを見学して来ました。
全ての部屋が、目当たりの良い、南向きに設計されています。
エレベーターは、痴呆性老人に危険なので、2階建です。
徘徊癖の痴呆老人に、安全に徘徊して貰う為、長い廊下が必要だそうです。

[4]
 以上の理由で、市の計画は重大な欠陥が有ると、北脇は反対しました。
後から「市の計画に賛成です」と男の声がしました。ふじガ丘対策委員の責任者の方でした。この発言に、福祉施設対策委員の誰も、反論しません。
対策委員は、住民の福祉よりも市の行政に追従する人の集まりでしょうか。

[5]
 公報は、副会長の仕事です。平成7年度も、北脇が作製していました。
藤井さんは、現行の会則を無視し、正規の会長と云っています。会長と総務長は、兼任できませんから、藤井さんは、総務長の地位を失いました。会則では総務長は、前年の会長・副会長の二人だけが成ります。自動的に北脇が総務長です。北脇の発行する公報だけが、正規の自治会公報です。