長尾台自治会公報

[平成8年11月] (2)
長尾台自治会 総務長(副会長代行) 北脇隆史
[1]
2丁目北の山は、一部削られています

 11月23日、現場を見てきました。住民が削るのを反対している、2丁目北の小野翁旧宅のある山は、すでに、北側から10mほど削られています。市内の他の地区の事例でも、宝塚市は住民の反対を無視して、工事を強行しています。
 6月に着工して半年過ぎた今と成っては、排水施設工事が完了すれば、住民の反対決議など無視して、山を削ってしまうでしょう。
[2]
長尾台自治会は、重要な情報を住民に公開しません。

(1)
 長尾台小学校建設工事の残土を、2丁目住宅を通過して、2丁目裏の土地に搬入しました。当時の市長と教育長は文書で、その土地を、市民の福祉に使うと約束しました。
 その土地を、宝塚造形芸術大創立の時、グランドとして貸しました。自治会は、地元住民に説明会を開いていません。

(2)
 福祉施設を建てるため、2丁目の裏山を削る工事は、平成7年1〜3月の議会で工事予算が可決。その前の、平成6年11月に、長尾台自治会の同意を得たと、平成8年1月の市と自治会の協議の席で、福祉関係の部長や課長が発言しました。
 山を削れば、2丁目の環境が激変します。自治会は2丁目の住民に説明会を開いていませんし、情報を公開をしていません。
 議会の議決の前に、2丁目住民が反対し、議員に運動すれば阻止できました。

(3)
 平成6年、中央エンタープライズが2丁目の隣接地を削リ始める時も、自治会は二丁目の全住民に、説明会など、情報公開をしていません。

(4)
 平成7年4月、藤井氏が会長就任の時、総会を開き、情報を公開すぺきでした。この時期は、工事予算議決の直後で、着工の1年前です。住民が反対して、着工を阻止できる可能性が有りました。
 平成7年夏の、住民の82%の反対署名は、次善の策として副会長の北脇が推進したものです。
 着工して半年も経過した今になって、総会を開き反対議決をすると、提案していますが、遅すぎて、工事を止める事は出来ません。

(5)
 11月9日の住民集会で、藤井氏は、ゴルフ場と満願寺に頼んで、重機械の搬入道路を封鎖すると言いました。それが出来るのなら、平成8年5月の工事着工の時に道路を封鎖するべきでした。着工を阻止できる最後のチャンスでした。
排水施設工事の為、満願寺霊園の方から重機械を搬入する事は判っていました。

[3]
ふじが丘は、情報を公開しています。

(1)
 平成7年9月。北脇は小西酒造本社を訪ね、電気通信共済会とのグランド売却の交渉を確認し、ふじが丘の7年度役員に告知しました。

(2)
 平成8年3月。野球場の売却完了を、ふじが丘全住民に文書で告知しました。

(3)
 平成8年4月26日。野球場の崖上の住民に、今後の崖の保守管理につき説明会を電気通信共済会(施工主)に開いてもらいました。

(4)
 同年5月11日。北脇の要請で施工主の宅地造成概要の説明会。造成図を配布。

(5)
 平成8年8月31日。工事の安全等に関し、施工主の住民説明会。

(6)
 平成8年10月。施工主と北脇が取り文わした、工事に関する協定書のコピー。集会所を施主の負担で建て、ふじが丘の新・旧住民に提供する事。及び、周辺道路の拡張。曲角2カ所の角切り等の、覚書と図面のコピーを、ふじが丘全住民に北脇が配布。

(7)
 平成8年8月31日。関西電力の鉄塔の建て替えに伴う、送電量の増加に関し、電磁波の安全性などの説明会を、北脇より関電に申し入れて開催。

(8)
 娯楽室など、ふじが丘住民の希望を確認するため、8月末より、ふじが丘の全戸を廻り、状況を説明し、署名を集めた。(暑さの為、最後は一週間ほど寝込んでしまい、10戸余り、廻り残して居るが、4分の3に近い賛成を得ている)

[4]
 情報を住民に公開し、ふじが丘の住民の北脇が直接、電気通信共済会と交渉 し、協定を結んだ結果、ふじが丘の住民が得たもの。

(1)
 旧野球場の周辺道路の巾の拡張。
4m90を6mに。 5m60を6mに。 5m70を6m20に。 各々拡張。

(2)
 新たに脇溝を造り、蓋をして歩道として利用できる様にする。

(3)
 橋の三叉路と、川に添う道からの左折の、直角の角を、各々、5m角切り。

(4)
 娯楽室(集会所)を、電気通信共済会の費用で建設し、ふじが丘の新・旧住民に提供する。

(5)
 旧野球場の崖の、将来に亘る保守管理のため、岩盤強度のボウリング調査を実施してもらった。結果は兵庫県県庁の関係部署に報告され、指導を仰いでいる。

(6)
 ゴルフ湯バス停から、ふじが丘へ市が歩道橋を造る時、費用の一部を提供して協力する。さらに、電気通信共済会は、上・下水道その他の環境基盤整備費として1億3千万円を宝塚市に寄付している。