ふじガ丘通信(3)

発信人・北脇
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長尾台二丁目住宅の裏山を削る、環境破壊工事は強行されます。

 長尾台二丁目の住宅の裏山を削る工事は、五月中に着工されました。現在は削った山から出る水の、排水施設工事を始めています。排水施設工事が完了すれば、山を削る本工事に成ります。すでに、平成6年度の宝塚市議会(平成6年1月〜3月)で、約13億の工事予算が承認されており、着工された現在。反対運動で工事を止める事は手遅れです。四月中旬に新任の挨拶に来た、市の福祉部長も「住民が反対しても、工事は強行する」と宣言しました。
 自治会会長も副会長も出さず、他人任せで無関心だった2丁目住民も、6月16日の住民集会で、13人の福祉施設造成工事対策委員会を作りましたが、遅すぎます。残念ながら、自治会幹部や2丁目住民の中にも、口では反対を唱えながら、造形芸術大学側の意を受けて動いている人も多く、工事を止めるのは手遅れと思われます。

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自治会の最高幹部が山を削る計画に同意し。住民に秘していました。

 本年1月始め工事業者が突然ブルドーザーで、山頂にある小野翁旧宅の塀を壊し、敷地を削りました。このため1月16日、自治会館で開いた自治会と宝塚市福祉関係の部課長との協議は激論になりました。副会長の北脇が「地元住民の同意も取らず、工事を強行するとは住民無視ではないか」と詰寄ると、宝塚市の部課長たちは「長尾台自治会の同意は、平成6年11月に取ってあります」と、同席していた平成6年度の自治会総務長(この人が、6年度の自治会を仕切っていたそうです)を指差して、反論しました。この人は、同意した事を、否定できませんでした。
 「長尾台2丁目住宅裏の山を削って、福祉施設を建てる。削った残土で、宝塚造形芸術大に貸してあるグランドを拡張する」。以上の基本構想を、宝塚市は平成6年の11月、当時の自治会幹部に提示して同意を取リ付け、年度末の市議会で工事の予算を可決させていたのです。議会も、案件が福祉施設の建設であり、住民の反対も無いとの事で、現地視察もせず、満場一致で可決しています。
 この間、自治会も宝塚市も、長尾台2丁目の地元住民には説明会を全く開いていません。2丁目住民の多くは、自分の家の裏山が削られる事を、昨年の秋まで知りませんでした。私自身も平成7年4月、副会長になった時、市の計画を前年の自治会幹部が平成6年11月に承認していた事は、引継ぎを受けていません。
 もし、議会で可決する前に、裏山が削られる事を2丁目の住民が知って、反対運動をすれば、議会も工事の予算を可決しなかったでしょう。残念です。
 小学校建設の残土を2丁目住宅の裏山に入れた時、市長と教育長が文書で、この土地は福祉施設の用地にすると約束しました。約東通り、グランドに福祉施設を建て、宝塚造形大学には他の土地を貸せば、山は削らづにすみます。
 自治会が、住民に山を削る計画を隠し、地元の環境を守らなかった事は残念です。

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住人よリ業者や市の側に立つ自治会

 平成6年、中央エンタープライズが、長尾台2丁目東側に隣接した山を削る工事を始める時。兵庫県土木事務所の工事許可を取るため、工事現場に隣接する、2丁目の道路の東側の住民に同意書の印を求めました。
 住民は、自治会の総務長に相談しました。ところが、総務長は、同意の印を押せと指示しました。
 隣接住民の同意を得た業者は、県から砂防工事の名目で工事の許可を取り、2丁目東隣の山を削リ始めました。驚いた2丁目の道路の西側の住民が、何故、同意の印を押したかと怒り、道路を挟んで、2丁目の住民同志が不和に成りました。それ以後、2丁目住民の足並みが揃わない為に、中央エンタープライズの山を削る工事を止める事もできません。最終的には墓地を造るのでないか聞いています。

 中央エンタープライズが同意の印を求めた時、工事に同意するか反対するか、相談する2丁目の住民集会を召集すべきです。平成6年の総務長は、住民に情報を公開し、重要な案件は住民が相談して決める自治会の大原則を無視し、住宅の自然環境を破壊する業者に有利な行為をした事は残念です。
 この件と。2丁目の裏山を削る市の計画と。同じ年に二度も、自治会が住民の環境を守らず、業者や市の側に有利な行動で、住民を裏切ったのです。

 市長が福祉に使用すると、文書で約束した土地を、宝塚造形芸術大学のグランドに転用した時も、連日のダンプ・カー通過を我慢した地元住民には、説明会も開かず。自治会長が勝手に同意しています。これが、2丁目裏山を削られる遠因に成りました。

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ふじが丘は、野球場をNTT住宅に造成する件で、最初に住民に説明会を開かせました。
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ふじが丘、独自の自治会が必要です。

 平成7年度の自治会副会長となり、2丁目の環境破壊を止めようと努力する中で、市や、造形大などの業者と自治会幹部の癒着を知りました。
 長尾台2丁目の環境破壊の失敗を繰り返さない為に、長尾台自治会を通さず、最初に住民に説明会を開き、ふじが丘の事は、ふじが丘の住民で決める事が大切です。
 北脇はNTTの共済会を説得し、4月26日は野球場の崖上の住民に。5月11日は、ふじが丘の住民全体に。直接、説明会を開いてもらいました。NTTと、今後も交渉を続けるため、工事着工前に、ふじが丘独自の自治会の結成も必要です。
 平成5年の自治会長と。今年、会長に立候補し辞退した男(自治会を混乱させ反対運動の腰を折るため?)が説明会に来て「自治会を通せ。自治会館を建てろ」言いましたが。北脇が「2丁目を見よ。自治会は住民の味方でない。ふじが丘の事は、住民が決める。」と言うと、反論は出来ませんでした。出席者から拍手が出ました。